みんなの健康講座
広報 はつかいち より HATSUKAICHI


平成17年4月1日号 No.981

あなたの健康を守る地域医療とかかりつけ医

廿日市支部 角 重信

皆さんは「地域医療」という言葉を聞いたことがありますか。

地域医療とは、身近な地域で安心して医療を受けることができるよう、近くの医院、クリニック、病院が役割分担を行い、地域ぐるみで皆さんの健康を守っていこうという考えです。

例えば、風邪をひいたり、けがをしたりしたときに、皆さんはどこで受診していますか。

そのときはまず「かかりつけ医」となる医院、クリニックに受診しましょう。かかりつけ医はあなたの日ごろの健康状態、薬に対するアレルギーなどさまざまな健康管理を行なってくれます。また、病気が悪化し、手術や精密検査が必要になれば適切な専門病院などを紹介してくれます。

紹介先の病院ではかかりつけ医からの情報を基に、専門的な治療を行います。治療が終わり、リハビリが必要なときはリハビリ専門の病院など紹介してくれます。

そして、専門的な治療やリバビリなどが終われれば、専門病院は改めてあなたのかかりつけ医に紹介してくれます。

こうした連携を結ぶのが、かかりつけ医や病院の医師が互いに書く紹介状です。これにより今までの治療経過を生かした円滑な医療が行われます。

医師をはじめとする医療の関係者は、さまざまな情報交換や勉強会を通してネットワークをつくり、皆さんが安心して医療を受けられる環境を整えています。

皆さんもぜひ「あなたの近くのかかりつけ医」を持ちましょう。

◆医院、クリニック、病院

一般に「医院」、「クリニック」と呼ばれるものは医療法では「診療所」に分類されます。「診療所」とは、ベッド数19床以下の医療機関をいい、ベッド数20床以上の医療機関を「病院」といいます。

◆初診時特定療養費について

健康保険法により、ほかの医療機関からの紹介状なしに200床以上の病院を受診した場合、治療費とは別に「初診時特定療養費」がかかることがあります。