みんなの健康講座
広報 はつかいち より HATSUKAICHI


平成17年3月1日号 No.979

椎間板ヘルニア

廿日市支部 重野 陽一

◆椎間板ヘルニアとは

「椎間板ヘルニア」を知っていますか。そけいヘルニアや腹壁ヘルニア(脱腸)という病気を知っている人は多いと思います。ヘルニアという言葉は英語のherniationをローマ字読みしたもので、日本語の「突出」つまり、ものの中身が飛び出したことを意味しています。

椎間板は、背中の骨と骨の間に挟まれたクッションの役目をする軟骨で、その中央にあるゼリー状の髄核をゴム状の線維輪が囲んでいます。周囲の線維輪が傷んでしまい、とうとう裂けて中身の髄核が飛び出した状態が「椎間板ヘルニア」です。もちを焼いたときに裂けて中身のあんこが出てきた状態を想像してください。椎間板の場合、周囲の線維輪の裂けやすい部分が、ちょうど悪いことに脊髄(神経)のある方向にあり、ヘルニアとなった部分が神経を圧迫して痛みが生じてしまうのです。

◆治療方法