近年、冬になるとインフルエンザが流行し、小さな子どもから大人、お年寄りまで、多くの人がかかります。
インフルエンザも普通の風邪もウイルスによって起きますが、インフルエンザは、ウイルスの病原力(人体を痛める力)が普通の風邪のウイルス群より強いので、一般的に、症状や経過が普通の風邪より重症です。
特に、免疫がなくて体力の弱い人がかかると重症化しやすく、乳幼児が髄膜炎や脳炎を合併したり、高齢者が肺炎などをおこしたりし、最悪の場合には、死亡することもあります。
インフルエンザウイルスは空気を介して人体の上気道(のど)に侵入します。
予防策として、
インフルエンザには効果はあまりありません。うがい薬を使ったうがいを過信しないことです。ただ、インフルエンザウイルスは脂溶性で石けんに弱いため、歯磨き粉を使ったうがいが良いとの説もあります。それでも小まめに度々うがいをしないと効果は期待できません。
普通の風邪には効果があるという報告がありますが、インフルエンザに関しては不明です。
人ごみ・雑踏へ行くことは、いろいろなウイルスに会いに行くようなものです。
乾燥状態はウイルスを活性化させるので、部屋やのどを乾燥させないことは大切です。過度の暖房は禁物です。
発症予防の効果はありませんが重症化を防ぎます。体力があると免疫力も強くウイルスとの戦いに有利です。
完全ではありませんが、一番確実な予防策です。ワクチンによる予防の効果は半年ぐらいで、年によって流行するインフルエンザの型が違うこともあるので、毎年受ける必要があります。
特にワクチン(予防接種)をすすめたい人は、次のような人です。
最近はインフルエンザウイルスの特効薬が開発されています。この薬を早期に使用することで発症や重症化が防げます。
インフルエンザの疑いがあるときは、なるべく早めに病院、医院で受診することです。できればインフルエンザの迅速検査ができて、薬のおいてある施設がよいと思います。